ごあいさつ


私が入社したころの品川牧場は、牛乳を搾れる乳牛が150頭くらいの規模でした。それでも場長以下、これから牧場を大きくしていくんだという雰囲気が満ちていて、自分も頑張ろうという気持ちになることができました。
仕事としては、牛に牛乳を搾るための装置を付ける搾乳作業から始めました。当時はまだ、2列に並んだミルキングパーラーを使っていた時代で、現在のロータリーパーラーほど効率よく作業ができる環境ではありませんでした。一頭一頭吸引装置を装着していくのは大変でしたが、体を動かす仕事がしたかった自分には性に合っていたようです。その後は、除フン作業や餌やり、哺育と牧場の仕事をひと通り経験させてもらいました。

牧場の仕事に対しては、入社するまでアメリカ映画に出てくるカーボーイのような仕事をイメージしていました。ところが実際は、牛舎内のフンを掃除したり餌となる各種飼料をブレンドしてあげたりといった地道な仕事です。しかも、どんな天候のときでも牛は待ってくれません。
大変じゃないと言ったら嘘になります。でも、それを上回るやりがいがあるのが牧場の仕事です。牛の気持ちになって快適な環境づくりに力を入れていると、牛たちも私たちの愛情に応え、たくさん牛乳を出してくれる。それが経営の安定にもつながっていくのです。それぞれのスキルにさらに磨きをかけ、どんな仕事も安心して任せてもらえるオールランドプレーヤーになりたいと思っています。

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